本日の積雪はシルバーライン出口の積雪計で140cm弱・・・
銀山平も極小雪の冬となっています。
本日バーブの様子を撮影してきました。上流2基のバーブは雪に覆われて大まかな位置をマークしてます。冬季の減水で川幅も狭くなってますね・・・
本日の積雪はシルバーライン出口の積雪計で140cm弱・・・
銀山平も極小雪の冬となっています。
本日バーブの様子を撮影してきました。上流2基のバーブは雪に覆われて大まかな位置をマークしてます。冬季の減水で川幅も狭くなってますね・・・
撮影の画角がそれぞれ違い見辛いですがご容赦ください・・・・
バーブ工設置4日目です。(11月4日)
構想から丸3年がかりのビッグプロジェクトとなった宮ノ淵復活計画もいよいよ最終日となりました。
3,4日連チャンの方々には若干の疲れが見え隠れする4日目・・
バーブ工が春の出水や夏のゲリラ豪雨にも耐えられるよう可能な限り大きい石で木枠を固定していきました。
お昼の滝澤料理長の炊き出しは作業の合間の楽しみです。
木枠を完全に埋め込みついに完成です!
河口先生からも120%のバーブが出来たとお墨付きを頂きました。
事前準備から始まり、4日間の重労働にご参加いただきました皆様大変お疲れ様でした。
出来るだけ、自然にローインパクト且つ人の力で!というモットーで進めてきた事業ですが、人力ではどうにもならない堆積した石の移動とバーブ工設置河床の成形を重機の力に頼りました。
これなくして今回のバーブ工設置と完成度はなかったと思います。
以前の記事にも書きましたが川は変化していくもので、もしかしたら30年、50年、100年先には今回の作業が無くても淵はまた形成されたかもしれません。しかしそれまでの間の銀山岩魚の繁殖はどうなるか・・・今回の作業で淵の形成が早まり繁殖に良い影響が出る事を期待しています。
これからどの様に淵が変化していくかモニタリングしていきます。
今回の事業は公益財団法人 河川財団の河川基金から助成を頂き実施致しました。
また作業に参加していただいた皆様を始め、民間、行政、大学と多方面から多くのご支援とご協力を頂き完遂する事が出来ました。
改めてお礼申し上げます。
以下ご支援、ご協力頂いた皆様(順不同)
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銀山開発株式会社
銀山平森林公園等管理組合
作業に参加していただいた皆様
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2日目は小雨からのスタート・・・
水位上昇するほどの雨ではなく一安心。
2日目は総勢19名での作業です。
徳島大チームは測量作業、他はバーブの木枠の搬入、組み立て、配置です。
今回のプロジェクトは4日間の現場作業でバーブを合計3基設置します。右岸に2基、その下の左岸に1基の合計3基です。
翌日(11月3日)はリバーフロント研究所「ちいさな自然再生」とコラボしていて全国各地から大勢の参加者が集まることから、この日は何としても少なくとも1基の見本のバーブ工を完成させたかったのです。
ユンボで河床を掘削しそこに木枠を並べていくのですがここで問題が・・・・
予想以上に木枠(杉材)の浮力が強く木枠がプカプカと浮いてしまい上手く配置できないのです。
2人乗ってようやく沈む(100kg以上の浮力ですね)程の浮力です。
それでも何とか配置し、枠内に大石を詰め込み この日はバーブ工2基分の木枠を配置できました。
雨の中お疲れ様でした!
続く・・・・・・
2022年11月に応募していた河川財団「河川助成基金助成事業」の採択発表があり
今回の事業が採択となり、助成いただけることとなった。
そしてバーブ工の新図面も岩瀬さんから届いた。
最終設計は木材で四角枠を組み、これを河床に設置し枠内に石を詰めてバーブ工とする方法となった。
ZOOMミーティングで多少の寸法の変更(予算と材の規格の都合)が出たが概ね、この図面で最終決定となった。
つづく・・・・
計画書のバーブ工は河床に木杭を幾つか打ち込み、枠としてその木杭枠の中に現場にある程度の大きさの石を入れ、ネットで包み強い流れにも流されないバーブを作るというものだった。
ネットで包む為、バーブ完成当初は河川内で人工物のネット(黒)が目につくが時間の経過とともに砂や石が堆積し植物が発生しネットも馴染み目立たなくなるというイメージでした。
出来るだけ景観も損なわないようにと岩瀬さんから新案が届いた。
新案ではネットの代わりに石にアンカーを打ち込みチェーンで各アンカーを繋ぎ一つの塊とする方法で
ネットと比べると外観はより自然になった。
材料費もネットと比べると削減できる。
図面の中でどうしても気になることがあった。
それは木杭を人力で河床に打ち込むのだが大き目の石で河床が形成されている北ノ又川に木杭が入って行くのだろうか?という事だ。
2021年11月15日
北ノ又にて実際に木杭の試し打ちをすることとなった。
魚沼地域整備部治水課にも現地の状況と、課題、問題点を共有し協力頂けるととなった。
北ノ又の流れのパワーにどれほど耐えられるかの耐久テストも兼ね小さいバーブ工も設置する事とした。
岩瀬さん、河口さんが再び駆けつけてくれ、設置個所や角度など現場で指示を出す。
木杭は僕等素人では思うように入って行かないが土木のプロたちがやると人力でも打ち込めることが分かった。
木杭を打設後現場の石を入れバーブとした。今回はチェーンでの固定は無しで様子を見る事に。
今回の事業の具体的な予算も見えてきたので予算確保も進める・・・
アドバイスの元、幾つかの助成事業の中から「新潟県建設技術センター」が地域の発展、課題解決の為の調査研究、活動に助成する助成事業に応募する事とした。
まずは岩瀬氏、河口氏より現地確認をしてもらう事となった。
2020年11月14日、北海道から岩瀬氏、徳島から河口氏が手弁当で駆けつけてくれた。
左:岩瀬氏 中央:河口氏 右:池田副代表
河川工学のスペシャリスト岩瀬氏よりどうして宮ノ淵が埋まってしまったのか?、今後どうなるかの予測説明等、様々なアドバイス、説明を受ける。
宮ノ淵上端の川幅が広くなるエリアは増水時、上流の(川幅の狭い)強い流れで動かされた大きな石が、川幅が広がり流れが緩んだ所で石を動かすパワーが無くなり堆積して行く。(白沢合流点付近)
この堆積した石は新潟福島豪雨以上のパワーのある水が出ないと動く事はないという事。
10年、30年、もしかしたら100年後にはその様な水が出る事があるかもしれないが、それまでの間に現状で問題がないのか・・・
現場では本当に貴重なアドバイスを頂きました。
その後、河川内に降りて大まかな測量を行い、改めて大量の石が宮ノ淵上端に堆積している事がわかりました。
豪雨から数年。
淵として機能しなくなった宮ノ淵をどうにか復活させたいという想いはあるものの
復活させる方法をどうしたものかと暗中模索の日々。
そもそも素人考えでは重機で淵に堆積した土砂を取り除く位しか思い浮かばない。
重機で掘り下げれば復活するのか・・・
またすぐに埋まってしまうのでは・・・
出来れば、重機に頼らず、できるだけ人力やその場にあるものを利用してどうにかできないものか・・・
そんな話をしながら月日は流れ、ここ数年はフィッシュウォッチングも開催できずにおりました。
そんな折、銀山平や育てる会にアドバイス、ご尽力を頂いている徳島大の河口准教授からバーブ工法という技法の情報を頂いた。
バーブ工法のバーブとは釣り針のバーブ(かえし)の事で川の流れに対して、河岸から高さの低い(水面直下位の高さ)堤防を上流に向け数m突き出し(これがバーブ)、流れに運ばれてくる砂を溜め、現在の流れを時間を掛けて蛇行させ寄り洲を形成することを目的とした新しい河川工法の技術だそうです。
そしてこのバーブ工法の第一人者が㈱北海道技術コンサルタント川づくり計画室の岩瀬晴夫さんで河口さんと仕事上の繋がりもあり、宮ノ淵復活の為のアドバイスをいただける事となった。
続く・・・
写真は2020年11月18日の宮ノ淵 画像右側が上流