先週末は恒例の人工産卵床造成でした!
雨の寒い中での作業となってしまいましたが31名の参加者が丁寧にイワナの為の産卵床を作ってくれました。
ご参加いただいた皆様お疲れ様でした!



































































画像提供 *広報担当 市村 晃
事務局 星 隼人
※ 参加者のみ画像の転用、転載を許可します
2022年11月に応募していた河川財団「河川助成基金助成事業」の採択発表があり
今回の事業が採択となり、助成いただけることとなった。
そしてバーブ工の新図面も岩瀬さんから届いた。
最終設計は木材で四角枠を組み、これを河床に設置し枠内に石を詰めてバーブ工とする方法となった。
ZOOMミーティングで多少の寸法の変更(予算と材の規格の都合)が出たが概ね、この図面で最終決定となった。
つづく・・・・
計画書のバーブ工は河床に木杭を幾つか打ち込み、枠としてその木杭枠の中に現場にある程度の大きさの石を入れ、ネットで包み強い流れにも流されないバーブを作るというものだった。
ネットで包む為、バーブ完成当初は河川内で人工物のネット(黒)が目につくが時間の経過とともに砂や石が堆積し植物が発生しネットも馴染み目立たなくなるというイメージでした。
出来るだけ景観も損なわないようにと岩瀬さんから新案が届いた。
新案ではネットの代わりに石にアンカーを打ち込みチェーンで各アンカーを繋ぎ一つの塊とする方法で
ネットと比べると外観はより自然になった。
材料費もネットと比べると削減できる。
図面の中でどうしても気になることがあった。
それは木杭を人力で河床に打ち込むのだが大き目の石で河床が形成されている北ノ又川に木杭が入って行くのだろうか?という事だ。
2021年11月15日
北ノ又にて実際に木杭の試し打ちをすることとなった。
魚沼地域整備部治水課にも現地の状況と、課題、問題点を共有し協力頂けるととなった。

北ノ又の流れのパワーにどれほど耐えられるかの耐久テストも兼ね小さいバーブ工も設置する事とした。
岩瀬さん、河口さんが再び駆けつけてくれ、設置個所や角度など現場で指示を出す。

木杭は僕等素人では思うように入って行かないが土木のプロたちがやると人力でも打ち込めることが分かった。


木杭を打設後現場の石を入れバーブとした。今回はチェーンでの固定は無しで様子を見る事に。
今回の事業の具体的な予算も見えてきたので予算確保も進める・・・
アドバイスの元、幾つかの助成事業の中から「新潟県建設技術センター」が地域の発展、課題解決の為の調査研究、活動に助成する助成事業に応募する事とした。
まずは岩瀬氏、河口氏より現地確認をしてもらう事となった。
2020年11月14日、北海道から岩瀬氏、徳島から河口氏が手弁当で駆けつけてくれた。

左:岩瀬氏 中央:河口氏 右:池田副代表

河川工学のスペシャリスト岩瀬氏よりどうして宮ノ淵が埋まってしまったのか?、今後どうなるかの予測説明等、様々なアドバイス、説明を受ける。
宮ノ淵上端の川幅が広くなるエリアは増水時、上流の(川幅の狭い)強い流れで動かされた大きな石が、川幅が広がり流れが緩んだ所で石を動かすパワーが無くなり堆積して行く。(白沢合流点付近)
この堆積した石は新潟福島豪雨以上のパワーのある水が出ないと動く事はないという事。
10年、30年、もしかしたら100年後にはその様な水が出る事があるかもしれないが、それまでの間に現状で問題がないのか・・・
現場では本当に貴重なアドバイスを頂きました。
その後、河川内に降りて大まかな測量を行い、改めて大量の石が宮ノ淵上端に堆積している事がわかりました。

























豪雨から数年。
淵として機能しなくなった宮ノ淵をどうにか復活させたいという想いはあるものの
復活させる方法をどうしたものかと暗中模索の日々。
そもそも素人考えでは重機で淵に堆積した土砂を取り除く位しか思い浮かばない。
重機で掘り下げれば復活するのか・・・
またすぐに埋まってしまうのでは・・・
出来れば、重機に頼らず、できるだけ人力やその場にあるものを利用してどうにかできないものか・・・
そんな話をしながら月日は流れ、ここ数年はフィッシュウォッチングも開催できずにおりました。
そんな折、銀山平や育てる会にアドバイス、ご尽力を頂いている徳島大の河口准教授からバーブ工法という技法の情報を頂いた。
バーブ工法のバーブとは釣り針のバーブ(かえし)の事で川の流れに対して、河岸から高さの低い(水面直下位の高さ)堤防を上流に向け数m突き出し(これがバーブ)、流れに運ばれてくる砂を溜め、現在の流れを時間を掛けて蛇行させ寄り洲を形成することを目的とした新しい河川工法の技術だそうです。
そしてこのバーブ工法の第一人者が㈱北海道技術コンサルタント川づくり計画室の岩瀬晴夫さんで河口さんと仕事上の繋がりもあり、宮ノ淵復活の為のアドバイスをいただける事となった。
続く・・・

写真は2020年11月18日の宮ノ淵 画像右側が上流
ご参加頂いた皆さま寒い中お疲れ様でした!

写真等まとめて後日UPします

奥只見の魚を育てる会産卵床造成終了!
イベント参加皆さまお疲れさまでした今年はコロナ禍の緊急事態でしたが…
安全対策を万全にイベント実行致しました。
30名近い大勢の人が力を合わせて…
次世代に魚を育てる
繋ぐお手伝い…
今年も無事にイベントができて一安心!
奥只見の魚を育てる会 広報理事 市村晃
朝は徳島大学の河口先生から「自然エネルギーと野生動物」をテーマにご講義頂きました。
皆さん真剣に耳を傾けていました。
河口先生大変ありがとうございました!
そして今年も八海醸造さんから差し入れを頂き、参加の皆さんで美味しく頂きました!
この場を借りてお礼申し上げます。
事務局 星
今冬の魚沼市内の平地は積雪ゼロという過去に無い超暖冬小雪となっています。
少しずつ自然のサイクルが崩れ始め、体感的にわかるほどの影響となって表れ始めたのでしょうか・・・・
今年も奥只見・銀山の魚達に寄り添いながら活動できたらと思います。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。
遅くなりましたが年末に行ったイワナ発眼卵放流のレポートです。
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2019年12月14日 快晴 気温マイナス12度(AM7時) 参加人数16名

ここ何回かのイベントは天気に翻弄されていた事もあり一番の心配は当日の天気でしたが前日から安定した高気圧のお陰で綺麗な青空が広がりました。
放射冷却の影響で朝はガチガチに冷え込み、里では体験できない気温となりましたが悠々と流れる北ノ又川と銀山を包んだ真っ白な雪と青空はこれを見るだけでも、ここに来る価値があると思える景色でした。
急な呼びかけにも関わらず16名の参加者が集まりました。
前日に魚沼漁協からご提供いただいたイワナの発眼卵は魚野川で活動されているU’s+Futuresさんと分けて
銀山へは16,000粒 発眼卵の積算水温は341℃

という事で早速作業開始!今回も直播き方式で作業しました。→水産庁資料https://www.jfa.maff.go.jp/j/enoki/pdf/jinkousannranjyou.pdf
砂利選別→埋設箇所の河床ならし→塩ビ管を川に突き刺し砂利で回りを固める→塩ビ管内に発眼卵を入れる→砂利で卵を覆う→塩ビ管を抜く→埋設箇所を踏まないように目印の石を置く

殆どが何回も参加いただいている方々でしたので作業もスムーズに進行していきました。

発眼卵投入準備完了!

いよいよ発眼卵!
卵の中でクルクルと動いています。 卵の中の黒い点は目玉
成魚放流ではなく、より自然に近い、野生魚を増やしたいのです。

積算水温450℃前後で孵化するのでそろそろ孵化しますね!
今年も秋のイベントは台風に翻弄されてしまいました。
10月5日に予定していた人工産卵床、BBQ懇親会そして6日のフィッシュウォッチングは台風18号の影響を考慮し中止。
しかし人工産卵床造成だけは奥只見の未来の為、本当に小さな手助けかもしれないがやろう!と!
今年も人工産卵床を中荒沢本流に造成し今シーズン銀山湖で釣れたイワナを荒沢ヒュッテさんからご提供頂き産卵する親魚を放流しました。
そして八海醸造(株)よりご協賛いただきました。
以下、市村理事リポートです!
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~奥只見の魚を育てる会イベント報告~
◆10月19日 (土)人工産卵床造成&親魚放流◆
2019年度放流も、無事に終了致しました! 御協力頂いた有志皆様 お疲れさまでした!
度重なる台風の到来に延期していた放流会
天気と、安全場所を確認しての実施でした!
アナウンスが遅れた事をご理解ください…
2019年も、何とか放流が行われひと安心
継続することの大切さを実感いたしました!
奥只見の魚を育てる会 広報市村彰
河は眠らない…今年もお世話になりました!
明日世界が滅びるとしても今日あなたはリンゴの木を植える…..
継続することの大切さ 開高会長スピリット
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台風25号が迫る中、直前まで開催が危ぶまれましたが・・・
当日は晴天に恵まれ、(しかもフェーン現象で36度の猛暑!・・)
予定通り人工産卵床を造成することができました。ご参加いただいた皆様大変お疲れ様でした!
24名の参加者は手慣れた手つきで中荒沢に産卵床を作っていきます。

今年は新潟のTV放送局TENYの取材が入りました。
産卵床が完成後、銀山湖で漁期中に釣れたイワナを放流!(抱卵親魚放流)
人工産卵床は産卵遡上してきた親魚の産卵を促すとともに、産卵可能場所が増えることで重複産卵(一度産卵してた場所に新たに入った魚が産卵し、最初の卵がダメになる)の回避などの効力があります。
暑い中の作業、ご苦労様でした!
作業終了後は恒例のBBQ!
台風の影響を見越して今年は銀山平温泉の格納庫をお借してBBQ会場となりました。
台風の南風で暖かい夜に、楽しい夜は更けていきました。
翌日に予定していたフィッシュウォッチングは雨により残念ながら中止となりました。
只今、遡上真っ只中。多くの魚が命を繋げますように・・・・・